輪姦山本美和子(小曲卅五章)われわれの自由と幸福は
あの親切な、心のこもった、痒くないところまで手の届く、みつ枝の温たかい世話ぶりを思いうかべながら、又四郎はまず、みつ枝とその父親とに求婚の手紙を書き、ついで、一世の勇気をふるっておかね嬢に謝絶の手紙を書いた。もういちど面会し、口頭で断わるほどの胆力は、とうてい彼にはなかったからである。
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